「打てる」が「我流のまま速い」になりやすい
タイピングは、我流でもそこそこ速くなります。二本指で画面とキーボードを往復しても、慣れれば一定の速さは出ます。困るのはその先で、ある速さで頭打ちになり、しかも指の動きが固まってしまってから直すのは、最初に覚えるよりずっと手間がかかります。
だから最初にやることは、速く打つことではなく、ホームポジションと「どの指でどのキーを押すか」を体に入れることです。これは自由に打たせているだけでは飛ばされやすい段階で、順番に積ませる仕組みがあると崩れません。
指ごと・段ごとに積む
修行タイピングの基礎は、全55回のカリキュラムになっています。ホームポジション(人差し指→中指→薬指→小指)から始まり、上段、下段、清音(あ行〜わ行)、濁音・拗音・促音などの特殊音、単語、短文、長文へと進みます。前の回に合格すると次が解放される形で、飛ばして先に行けません。

プレイ画面には、次に押すキーと担当の指を色分けしたキーボード図と、打つべきローマ字が出ます。どちらも設定で消せます。見なくても打てるようになったら消す、というのが次の段へ進む目安です。画面には正確率とミス数が先に表示され、アプリ自身も「速さは、正しさの上にしか積み上がらない」と掲げています。速さを競わせるより、正しい指で打てているかが先です。

家庭と授業での使いどころ
家庭では、1回1レッスン、数分で切り上げてかまいません。見てあげるときは、速さより「同じ指で押しているか」を見ます。正確に打てていれば、速さは後からついてきます。ヒントや運指ガイドを消せるようになったか、が進み具合の目安になります。
授業では、ローマ字の学習と並べて基礎の回を進め、慣れてきたら「実践」で実際の文章(ニュース記事、ことわざ、ビジネス文書など)を打たせます。記録画面に正確率と速さの推移が残るので、どの回で手が止まったかを後から確認できます。設定と記録はこの端末のブラウザだけに保存され、ログインはありません。